元スチュワーデス、元プロ競技ダンサーのドレス屋さん日記です


by mariesdress

カテゴリ:お気に入りの本( 1 )

黒革の手帳


 最近「黒革の手帳」を読んでいます。
 米倉涼子さんが主演のドラマで話題を 
 読んだ松本清張の原作です。
  この間友達と待ち合わせしていた時に
 少し遅れるからと連絡が入ったのでその
 間本でも喫茶店で読んでいようと本屋さんに
 入ったところ見つけたので、買ってみました。
 ドラマは第一話は見たのですが、米倉涼子
 さんが地味銀行員を何年もやっていた、という
 設定自体に無理があるなあ、、なんて思って 
 しまってその先を見てなかったのです。

  この話は要するに、地味な銀行員をして
 いた元子が、銀行の架空口座などの、
 世間には公表出来ない銀行内の情報を黒革の
 手帳に何年も書きとめ、それを盾に自分の上司イコール
 自分が勤めていた銀行を脅して7500万円をせしめて退職。
 それを資金に銀座のバーのママになるのですが、
 その後も、医者や医学部受験の予備校の
 校長を相手に、男とお金を使って手にいれた
 脱税、裏口入学の証拠でゆすりをかけ、
 銀座で一番のバーの買取をもくろむ、、
 という話です。

  華やかな銀座を舞台に、元子が誰にも頼らずに
 頭一つで、汚い男たちから多額のお金をせしめて
 いくのは爽快ですが、松本清張さんて、よく女性の
 気持がわかるな~、というのが一番驚いたところです。
 もとこが自分の身代わりにお客と関係を持たせたホステスが、
 日に日に顔の艶がよくなり、体つきも色っぽくなってきたように
 思え、男性との肉体関係の快楽を知らないコンプレックスが
 ある自分には疎ましく思える、、、とか、何年かぶりに昔の
 同僚で、銀行ではかわいくてちやほやされていた後輩に
 ばったり出くわしたところ、今では化粧もいまいちで、
 髪型や身なりもさえない、、聞いてみると当時は寿退社
 した彼女が、だんなさんが交通事故にあってしまい、
 今は自分が食堂のパートに出ている、、そんな彼女には
 もとこは心から優しくなれる、、とか。

  私はけっこうこういう女性同士のどろどろした部分が
 書いてある小説ってすごく好きなんですよ、
 だってしょせん私も人間ですから、「あー、
 わかる、わかる、、」なんてにやにやしてしまうんですよね。

  小説はもう終盤にさしかかっており、もとこがルダンを
 買い取ろうとしたところに、あてにしていた医学部進学
 受験予備校の校長からせしめられるはずであったお金が 
 実は入ってきそうもない、、というところまで読みました。
  今日は夜仕事が遅くなってしまうので新横のプリンスに
 泊まります、ホテルの部屋でゆっくり続きを読もうかな、、。


 
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by mariesdress | 2004-12-15 13:50 | お気に入りの本